ジャックはこの家に残りたいような様子です。しばらくしてナタリーが「では、この家は誰が買ったの?」と聞きました。
「買ったのはメリールースだ」 「じゃあ、あなたはここには住めない。この家はスーザンとジョンのもの」 Yes, you are right ! (口には出さない私の言葉) これ、当たり前の事。
スーザンがこの家に戻るので、ジャックは近くにいい家があるからそこを買ったらいいというようなアドバイス。
「だけどここからここまでの絨毯は私がお金を出した」と玄関から居間に続く部分を指差してとんでもない事を言い出すジャック。(心の中で唖然・・・ Oh, No Jack !)
それからの事の顛末はスーザンからのメールで分かりました。
ジャックは結局は引っ越したが、ほとんどの家具を持って行ったと。更に遺産も自分には取り分があると主張し(5年近く同居)訴えたというのです。
スーザンは受けて立ちます。そしてジャックが持って行った家具の返還を求めてこちらも訴えます。交通事故の裁判もかかえ、この頃のスーザンは本当にストレスフルな日々だったと思います。
遺産を管理しているファイナンスには誰かは分からないが「どれ位あるのか?」というような電話もかかってきていたらしく、2分の1にあたる弟ジョンの財産の行方を心配してスーザンはある決断をします。
ジョンは全く見えないというほどではないけれど視覚障害者です。男なのでジャックを頼っていましたが事業の話を持ちかけられたりしていたらしく、察知したスーザンがジョンの財産を守るため「ガーディアンシップ」(後見人制度)を決めたのです。
ジョンは後見人のOKがなければお金を引き出せなくなり、当然なぜ勝手な事をしたんだと怒ります。大人ではあるけれど、人のお金をアテにするような人物らからジョンの資産を守らなくてはという親心が姉弟を疎遠にさせる原因になってしまったのは残念な事です。
スーザンはジャックにビタ一文渡すこともなく、家にあったジャックの物以外の家具すべてを奪取できたものの、愛犬2匹だけは認められず戻ってきませんでした。それが何より悔しく、悲しかったようです。
そして数年経った6月のある日、ジャックから「ジョンが結婚する」という電話がありました。
私はジョンの結婚式に出席するため、再びなつかしの Fort Wayne を訪れる事になるのです。
to be continued